100切りを目指すうえで、
最も大きな壁になるのがアプローチのミスです。
ショットは悪くないのに、
- ダフってグリーン手前に残る
- トップして反対側へオーバー
- 3回に1回は距離感がズレる
こんな状態だと、スコアはなかなか安定しません。
100切りに必要なのは、
“難しいアプローチ”ではなく、ミスしないシンプルなアプローチです。
この記事では、
アプローチでよくあるミス → 今日からできる改善 → 100切りに近づくシンプルな考え方
をコーチ目線でわかりやすくお伝えします。
ダフリ・トップが出てしまう原因と改善方法
アプローチで最も多い原因は、
ダウンスイングでクラブが急に寝てしまうこと。
これは
「テークバックの軌道よりも内側からクラブが入りすぎる」状態で、
ショットでは良くても、アプローチではダフリにつながる動きです。
改善の鍵は
難しいテクニックではなく、
“当てる準備”をシンプルに整えることだけ。
ここからその手順を解説します。
シンプルアプローチの3ステップ
ダフリとトップのミスの原因は実は共通していることが多く、その原因の解決には手首の動きを抑え、軸を安定させるということが必要になります。シンプルアプローチのための簡単な3ステップをご紹介いたします。
- まずは「パター打ち」を覚える
- 7番アイアン、9番アイアンを持つ
- 距離感の前提はリズムコントロール
パター打ちを覚える
アプローチには大枠2種類の打ち方があり、
①普通のスイングをしていくタイプのショット系アプローチと、
②パターみたいなストロークをしていくタイプのストローク系アプローチがあります！
どちらのタイプでも良い悪いはないのですが、
最初に身に着けておくべくなのはやはりストロークのアプローチ、
いわゆるパター打ちになります。
パター打ちの重要な点は2つあります。
- パターのグリップと同じで手のひらで握れているか？
- パターと同じで肩を動かし、一定のリズムでストロークできるか？
基本的にはパターの打ち方と全く一緒で持っているクラブがウェッジやアイアンになるのですが、
実はグリップが違ったり、緩急があるリズムだとこのパター打ちも難しくなってしまいます。
アプローチが苦手な方は、
まずファーストステップとしてパター打ちの基本を見直してみてください！
7番アイアン・9番アイアンを持つ
アプローチにおいて非常に重要になることがクラブ選択です。
ほとんどの方がグリーン周りにくるとサンドウェッジやアプローチウェッジ、58°、52°というクラブをもちがちですが、アプローチが上手な方は7番アイアン、9番アイアンなどを状況によって使い分けるという方法をとっています。
特に今みたいに冬に近づいてくると今までのラフの感じ、フェアウェイの感じではなくなり球をあげるのが難しいシーズンになってきます。その時にグリーン周りでしっかりと9番アイアンを持ってパター打ちができるかどうか。ここがアプローチを成功させるか否かの分かれ道になります。
距離感の前提はリズムコントロール
ここでよく9番アイアンを持つと距離感がわからないというお声をいただくことがあります！
たしかにサンドウェッジやアプローチウェッジよりもしっかり飛ぶことは間違いないのですが、
基本的にはパターの距離感と同じと考えて頂いてOKです。
もしパターと同じ感覚で打っているのに球がオーバーしてしまう場合、
おそらくストロークの最中に緩急がついてる可能性が高いです。
つまりゆっくりテークバックして、ダウンスイングは加速して打っていないか？
ここをチェックしていただくと解決に近づくと思います。
パターだろうと、9番アイアンだろうと距離感を出したいものに関してはテークバックとダウンスイングは一定なりズムをしていた方が距離感は出しやすいからです。
距離感が合わない場合の対策
距離が合わない人は、
“ふり幅”にばかり意識が行きがちです。
でも本当は違います。
正しい距離感の出し方はとてもシンプル。
① 距離は「速度感」で決まります。
ふり幅ではなく、
クラブヘッドが動く速度 で距離が決まります。
→ ふり幅でコントロールしようとすると緩急がついてしまえば飛んだり飛ばなかったりするので、
結果的に再現性が落ちてしまいます。確かにある程度はふり幅を決めておくことは大事ですが、ふり幅が一番の要素になるとクラブの動く速度をコントロールできず距離感が出しづらくなります。
② 落としどころは「ここらへん」でOK
落とし場所をピンポイントで決めすぎると緊張感が増してしまいます。
むしろ
おおよそのゾーンを狙うだけで十分。
その方がスイングがシンプルになり、ミスが減ります。
ぜひここらへんという大枠で捉えてアプローチをしてみてください！
③ ボールを実際に「手で投げてみる」
アプローチの距離感は
キャッチボールに近い感覚。
- ボールを手で放る
- “どれくらいの力で届くか”を感じる
- その感覚をクラブに置き換える
これは距離感をやしなうためにプロも使う超実践的な方法です。
実際に練習グリーンやアプローチ練習の際に手で投げてみて距離感があうかどうか、
またその手で投げた速度感でアプローチしたら距離感が整うかどうか、
このような観点で練習していただくと効率よくスキルアップできると思います！
「100切りに必要なアプローチはとてもシンプルで、打ち方も1つでOKです！
ぜひご自身にあった打ち方、自信のあるクラブを作ってボギーを狙えるアプローチを作り上げてください！」
まとめ
アプローチを難しく考える必要はありません。
- シンプルな打ち方ができる
- その場にあったクラブ選択ができる
この２つができれば、
100切りは誰でも達成できます。
RICOS西北スタジオでは、
あなたの身体の使い方や癖、再現性が上がるフォームを
一緒に作り上げるアプローチレッスンを行っています。
“難しいことをしない”
これこそが100切りの最短ルートです。
ぜひ次のラウンドで今日のポイントをひとつ試してみてください。
