ドライバーが左に曲がるはなんで?
ドライバーはゴルフで一番気持ちいいショットですが、
左へ大きく曲がる“チーピン”が出ると一気にスコアが崩れてしまいます。
特に初心者〜中級者で
ゴルフを始めた当初は球が右に曲がっていたのに、
練習してヘッドが走るようになりスイングスピードが上がったことで、
今度は左に曲がる…というケースがよくあります。
この記事では
チーピンが出る原因 → 自分でできるチェック方法 → 直し方
の順番で、コーチ目線でわかりやすく解説します。

そもそもなぜ球が左に曲がるのか?
ゴルフには「打球法則」と呼ばれる原則があり、
クラブ軌道(パス)× フェース面の向き
でボールの曲がりが決まります。
左へ曲がる代表的パターンは次の2つ。
- アウトサイドイン軌道 × フェースがクローズ
- インサイドアウト軌道 × フェースがクローズ
どちらも “フェースが閉じすぎている” のが共通点です。
ただし、自分がどのタイプで左に行っているかは、
弾道計測器やコーチに聞いて確認するのが最も確実です。

チーピン改善のためのチェックリスト
クラブパスとフェースの向きの確認以外に、
ご自身でできる範囲のチェック項目としては、以下の3つが非常に重要です。
- 右に向いて打つ癖がある
- 当たっているところがヒールにあたっている
- インパクトで伸びあがっている
右を向いて打つ癖がある

多くのゴルファーは、無意識に右を向いて構えています。
右を向いたアドレスだと、無意識に右に行かせたくないという球を捕まえる動きが入りやすく、
“左へ返そう” と動きが手元や身体に生じることでチーピンが出やすくなります。
この場合は以下のチェックしてみてください!
▼チェック方法
- ターゲットに対してフェース面が一直線に向けているか?
- 面に合わせて足のライン、肩のラインを水平にアドレスできているか?
- ご自身の利目を理解し、自分が向きやすい方向を認識しているか?
アドレスの方向調整だけで左曲がりが大幅に減るケースは本当に多いです。
ご自身のターゲットに向けてしっかり立てているかどうかを見直すと結果につながってきます。
ヒール(根本)に当たっていないか?

左にいく原因で次に多いのがあっている場所の問題です。
そもそもドライバーを打ってボールがヒール側(根本側)に当たると、
フェースが左へ強く回転しやすくなるため、チーピンが発生しやすくなります。
▼チェック方法
- インパクトテープ、またはフェースに付くボール跡を確認
- スタジオのスロー映像でインパクトの瞬間を確認
▼改善ポイント
当たる場所がヒールになっているということは、スイング中に前(身体の正面方向)にいく動作が入っているという原因がほとんどです。ただし、スイング中に前に行っているというものはテークバックで起こっているものと、ダウンスイングで起こっているもので直し方が異なります。根本的に直したいという場合は是非スタジオレッスンにご来店頂き、細かくスイングを見させて頂ければと思います。
しかし、明日がラウンドなどその場ですぐに直したいという場合はボール位置を見直すというのが一番簡単な方法になります。ボールの位置をトゥ側(先端側)に置いてスイングすることで少しヒール側(根本側)に当たるのを軽減することができます。まずはコース前、コース上では一番簡単なボールの位置を変更することから試してみることをお勧めします。
インパクトで伸びあがっていないか?
インパクト直前でアドレスで作っていた前傾が伸び上がると、
クラブヘッドは急激にインサイドから来やすくなり、フックを助長させる結果になります。
もちろんトップのミスやダフリの多い人にも共通する動きです。
▼チェック方法
- 打った後に立っていられず前に倒れることがないか?
- 左にいくことが多いが疲れたりするとシャンクがでないか?
▼改善ポイント
伸びあがりについては原因はゴルフクラブを扱う技術的な問題から、足首の柔軟性の問題、ゴルフボールをどうやってとらえていくかのメンタル的な問題まで様々あります。そのため、ここで挙げた方法だけでは修正が難しいのですが、大枠として後ろへの出力が足りないというのが挙げられます。
構えた時の上半身の前傾角度を “キープ” するためのドリル

- 壁と自分の間にボールを挟んでそのボールが落ちないようにスイングしてみる
- 小さな椅子があれば、ダウンスイングで一回腰かけてそのあとスイングする
- 左のお尻のそばに椅子を置いてダウンスイングでその椅子におしりをあててスイングする
ゴルフスイングをよくするために大切なことは、今のミスの状況を正確に把握し、その方の骨格や運動能力から考えたその方にとって結果がでやすい方法でミスの原因にアプローチすることがとても重要です。プロがやっていたから、YOUTUBEでよさそうだったという理由で自分のスイングに取り込んでも効果が少ないのは、その方法とご自身のスイングの方向性のズレから来るものだと考えられます。
RICOS西北スタジオが大切にしていること
スイングの改善は「正しい原因の特定」がすべてです。
同じミスでも人によって原因はまったく異なります。
RICOS西北スタジオでは、
あなたの骨格・柔軟性・思考の癖まで含めたスクリーニングテストを行い、
“その人だけの正しい動き方” を一緒に見つけていきます。
「練習しているのに改善しない…」
そんな方こそ、一度体験にお越しください。
無理なくベストスコアに近づくための道筋を、コーチが一緒に作ります。

「課題がひとつに絞れた瞬間に、ゴルフは一気に伸びます。
やることを増やすのではなく、“本質だけに集中する”。
あなたのベストスコア更新を全力でサポートします!」
まとめ
ドライバーのチーピンは、
フェースが過度に閉じるもしくは過度なインサイドアタックが原因で起こるミスです。
その原因は大きく3つ。
✅ チーピンが出る3大原因
- アドレスが右を向いている
→ 無意識にボールをつかまえに行く動きが入り、左へ引っ張りやすくなる - ヒールに当たっている(根本側)
→ ギア効果でフェースが左に回転しやすくなる - インパクトで伸び上がっている
→ クラブが急激にインサイドから入り、フックが強くなる
✅ すぐできる改善アクション
- ターゲット方向に正しく立てているか確認する
- ボール位置を変えてヒール当たりを抑える
- 壁ドリル(ボール挟み)や椅子ドリルで、前傾角度をキープする
これらを一つずつ取り組むだけで、チーピンは必ず改善できます。
ぜひ明日の練習やラウンドからご自身の当てはまる対策を試してみてください!


